虫央堂Ⅱ

ビロウドツリアブとミズカマキリ

自宅から1時間ほどにある比較的広葉樹が残されている山．

上る途中でビロウドツリアブがいたので手乗りに挑戦．

池もあるので少し掬うとミズカマキリがいたのでこれも手乗り

植樹されたサクラの小枝には

クチブトゾウムシの一種がいた

帰り際にはルリタテハが夕方の占有行動を見せていた．

そろそろ本格的な春が来たようだ．

ビロウドツリアブ

ちょっとした林道の木漏れ日には春先から活動する双翅目がよくひなたぼっこをしている．
その代表的なのがこのビロウドツリアブ
なんどか近づくが，なかなか警戒心を解いてくれずに，ちょっと時間がかかった．といっても数分の話．帰りがけにはタチツボスミレに訪花してるシーンがあり，これは是非ともと思ったが，遠距離でピンぼけが一枚のみ撮れただけだった．証拠写真ぐらいにしかならない．
山水が林道をオーバーフローしていたところに紐状のものがあり，よく見るとヒキガエルの卵だった．
上流のよどみで産卵したのが，先日の降雨で水量が増し，流れ出したのだろう．それでも下流でしたたかに生きていくことだろう．

アリノスアブの一種(幼虫)

一度はみたいと思っていた．
見た瞬間，それとだとは理解できなかった．
それぐらい小さいものだった．

私がイメージしていた大きさにはほど遠く，これがあのアリノスアブになるのだろうかと思うくらい．時期的にまだ早いので，春になるまでこれから大きくなることだろう．でも，我慢できずに持ち帰ってしまった．これが，まずかった．密閉した小型タッパーに入れたのだが，帰宅してあけてみると，少ししぼんでひょうたん型になっていた．それでもわずかな望みを託して石膏入りのアリケースに寄主のトビイロケアリ（たぶん）とともに入れてみた．アリからは攻撃される様子はないが，アリノスアブ幼虫自体も動きがない．はやり飼育はその環境をそのまま再現できないと難しい．片手間ではだめなことは分かっているつもりだが，つい持ち帰ってしまう．悪い癖だ．

カボチャミバエ

自宅ベランダナイターにカボチャミバエが来ていた．
ミバエ類は好んで標本にしているので早速採集し酢エチで〆て1号針で刺し，メラミンスポンジに刺して展足していたら，複眼があまりに綺麗だということに気づいたので拡大写真を撮ってみた．

全体写真も一応．

悪名高いウリミバエの仲間であるが，成虫はその名の通り見栄えが良い．かな．

近縁種のミスジミバエとは前胸背後縁の剛毛が2本あるかないかで区別するらしい．この個体は2本あったのでカボチャミバエになるようだ．
しかし我が家にはカボチャを植えていないのにな～